中国と日本――批判の刃を己に

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  • 亜紀書房 (2015年10月2日発売)
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張承志 著
梅村坦 監訳

 張承志は回族の作家。日本との関わりも深く、『モンゴル大草原遊牧誌』『紅衛兵の時代』など、日本での出版物も多い。
 本書は、著者の幾度にわたる訪日経験に基づき、日本の歴史とそれにより形成された日本人の思想に対する考察を全9章に記した評論集。
 私たちは、国家を超えて人として手を組むことができないのか。愚かなナショナリズムにどう向き合えばいいのか。
中国人作家の立場から語られる、ありうべきこれからの日中関係とは。
http://www.akishobo.com/book/detail.html?id=740


【目次】
第1章 東蘇木より東
・ふたりの過去
・モンゴルのロレンス
第2章 三笠公園
・黒船と脱亜論
・戦争五十年――学びとること
第3章 ナガサキ・ノート
・西洋植民地文明の黒い影
・原子爆弾――永遠の罪悪
第4章 赤軍の娘
・日本国憲法第九条
・非暴力の可能性
第5章 四十七士
・赤穂城
・忠臣蔵
第6章 解説
・信康
・岡林信康にみちびかれて
・未来へ
第7章 文学の「惜別」
・太宰治の『惜別』――戦争と中国
・堀田善衛――他者の敬重について
第8章 「アジア」の主義
・アジアの理想とは
・あたらしいアジアの主義へ
第9章 解剖の刃を己に
・日本と中国の間柄
・私たちの望むものは

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 東アジア
感想投稿日 : 2016年1月19日
本棚登録日 : 2016年1月19日

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