ダンの家で人間の皮で作られた不思議な本の話を聞いた一行は、その噂話の出どころである夕張に向かう。
同じく夕張を訪れていた鶴見たちは、墓の盗掘をしている江渡貝を見つける。彼は高い技術を持った皮なめし職人で、その家には不気味なはく製であふれかえっていた。妄想の世界に生きる江渡貝を洗脳した鶴見は、偽の人皮入れ墨を作成させる。
アイヌ人に溶け込んで暮らす谷垣のもとに、インカラマが訪ねてきて、アシリパの不吉な未来を予言。妹を殺された谷垣の過去の回想のあと、インカラマとともにアシリパを追う決心をする。インカラマは鶴見からそそのかされていたのだ。
完成した6枚の偽入れ墨を巡って、江渡貝と杉元たちの追跡劇。トロッコでのカーチェイスのさなか、炭鉱が大爆発し、江渡貝は死ぬが、入れ墨は辛くも鶴見のもとに届けられた。
いろんな変態が登場したが、江渡貝の変態ぶりは突出している。しかしこの漫画のすごいところは、いかにぶっとんだ変態でも、どこかユーモラスで憎めないキャラクターとして完璧なバランスで造形されている点だろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
マンガ
- 感想投稿日 : 2022年9月14日
- 読了日 : 2022年9月14日
- 本棚登録日 : 2022年9月14日
みんなの感想をみる