420ページもの長編は久々にじっくり読んだ気がする。
ストーリーはダラダラと方向性が読めずに進んでいくので、むしろ
人物同士の「ありふれたような」会話を楽しんで、一気読みを目指さず少しずつつまむように側において読んでいたい本だと思った。こういう本は買っておきたいと思う。
映画化の時にマツケンが「セックスばっかしてる」みたいな発言をしてるけど、大体中途半端で終わる。ラストシーンの行為くらいかなぁ・・
読みきってみると、友人との死別で何かが抜け落ちた直子とワタナベが新たな出会いによって次の道を歩き続けるのか?いや、歩かないなぁ・・みたいなストーリーだったと思う。何しろ寄り道が多くて全体像が掴み難いw別作品もそんな感じだった気がする。
ただ、こういう作品を読んでいると、他の急展開や演出で涙を誘いにくる作品がチャチに思えたりもする。長編ならではのグダグダ感が、逆に心にゆっくり染みてくるような。
たまには長編も読みましょう。
しかし春樹、ラバー・ソウル贔屓だねぇ・・
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年9月30日
- 読了日 : 2012年9月30日
- 本棚登録日 : 2012年9月30日
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