新潟の島に浮かぶ廃れた美術館に毎日やってくる中学生の美少女と警備員の邂逅。狭い村社会の中で、連続して発生する不審な死体。そして死体の前に現れる「バベルの塔」の絵。
とにかくメランコリックな雰囲気に溢れた小説。ミッシングリングを探す小説なのだが、一癖も二癖もある登場人物がみんな変人で、不思議な感覚の小説。最後の最後で「新本格」的な結末が顔を出しますが、なんか蛇足感というか唐突というか。
作者は絵を描いてから小説を書くという不思議な作家。凄く面白い作風ですが、続けて読むと作風が明確なので、驚きが足りないかも。私はそうでした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
推理小説
- 感想投稿日 : 2020年8月31日
- 読了日 : 2020年8月31日
- 本棚登録日 : 2020年8月31日
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