5年間積読していた「「ボヴァリー夫人」論」を読んでいきおいで、久しく読んでいなかった蓮見重彦の本を何冊か読んでいるところ。
「随想」は、その名のとおり、いろいろなよもやま話を書いたエッセイみたいなものかな?
身の回りのちょっとした話題が、世界のいろいろな出来事にシンクロしたり、昔にタイムスリップしたり、して、面白いし、奥が深いな〜。
それにしても、蓮見重彦の圧倒的な読書量と映画鑑賞量、さらにはジャズやら、運動やら、その他いろいろな経験の量、そしてその記憶力には圧倒される。
それは、どの本を読んでもそうなんだけど、こういう「軽め」のエッセイでも、「なんでそんなの知っているの」の話が続出で驚くばかり。(おまけに東大総長までやってたわけで。。。。)
なんとなく、戦前・戦後のハイソな育ちの感じとかも自然に出ていて、そこは、やはり「老年」の作品という位置付けなのかな、と思いつつ、この作品は2010年で、その4年後に800ページを超える「「ボヴァリー夫人」論」がでて、さらには、「伯爵夫人」なる作品まで書いてしまう。
おそるべし。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2019年3月8日
- 読了日 : 2019年3月8日
- 本棚登録日 : 2019年3月8日
みんなの感想をみる