全体主義の起原 1 ――反ユダヤ主義

  • みすず書房 (1972年7月11日発売)
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感想 : 13
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アーレント読破プロジェクトの本丸。

「全体主義の起源」は、「革命について」とともに、アーレントの本で最初に読んでみたいと思ったもの。

なんだけど、なんだかとっても難しくて、なんども最初の10数ページで挫折していた。

今回は、「人間の条件」「革命について」「エルサレムのアイヒマン」などを読み、さらにアーレントの処女作「アウグスティヌスの愛の概念」、「ラーエル・ファルンハーゲン」を読み、さらに30~54年に書かれた論考を集めた「アーレント政治思想集成」を読みで、周囲を固めてから、読んでみた。

これぐらい事前の準備をすれば、読めるはずなのだが、「ユダヤ人」問題については、門外漢のせいか、やはりかなりわからない文章が続く。

と言っても、アーレントの哲学的な著作に比べれば、かなり読みやすいので、我慢しながら、読み進めると、半分くらいきたところで、急に視界が広がる感覚があって、最後の方は、一気に読めました。

これは、「全体主義」の話とは独立して、相当に面白い、スリリングな論考だと思う。

どうすごいかは、また別の機会に。。。。(今の時点で、要約すると、色々な解説本で書いてあるような話にしかならない気がするので)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年8月15日
読了日 : 2017年8月15日
本棚登録日 : 2017年8月15日

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