カラマーゾフの妹 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2014年8月12日発売)
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本棚登録 : 420
感想 : 65
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カラマーゾフの兄弟に絡めた日本が舞台の別の話かと思ったら、
ほんとに大真面目な続編でしたよ・・・。
大胆・・・。

実は私はカラマーゾフの兄弟を読了しておりません。
上巻の途中で止まったまま。
なので、これ読んで大丈夫かなと思ったのですが、
これは未読でも大丈夫。
元の話を全部合間に説明してくれてるので、
この話を読むにあたっては、まったく問題ありません。

ただしそのおかげで、
いちいち話の流れが途切れて全体としては、
とても説明臭い仕上がりになってしまっています。
元が未読でも大丈夫な利点はあるものの
やはり仕上がりとしては残念です。

これなら冒頭にざっくり兄弟のあらすじ仕込んでおいて、
妹は妹で書いた方がよかったような気がします。
その方がもっと深く描き切れたんじゃないでしょうか。

未読でも問題なしとは書きましたが、
ほんとに兄弟からの自然な流れなのかわからない
なかなかぶっとんだ内容なんですよ。
なので、これから読む人にはやっぱり兄弟読了後
の方がいいんじゃないかなぁ・・・。

私は少々後悔はしておりますので(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2017年9月24日
読了日 : 2017年8月25日
本棚登録日 : 2017年9月24日

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