青木きららのちょっとした冒険

著者 :
  • 講談社 (2022年11月10日発売)
3.22
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本棚登録 : 245
感想 : 23
4

はじめて読む作家。
現代作家をもっと読んでみようキャンペーンの一環で手に取る。

読み始めてすぐには不条理小説なのかな、と戸惑う。
二話目、三話目に読み進めてやっと外格が掴めてきた。
青木きららという名前の周辺にある、主に女性の上に起こるさまざまな現象と現代の世界との摩擦。
『花束』、『幸せな女たち』、『愛情』のところが面白かった。
フェミニズム文学、と括られてしまうのだろうけど、この本をそんなふうに束ねないで、と思った。
『幸せな女たち』の、結婚における苗字のくだりも泣けてくる。
いま読めて良かった。
毎日毎日みんなが感じていることをうまく言い当ててくれたことに感謝。

短編集が最初のトーチカ、最後のトーチカ2に挟まれているので、そういう仕組みの 番組 なのかなと思った。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年3月10日
読了日 : 2023年3月10日
本棚登録日 : 2023年3月10日

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