物語の冒頭で、ユーリが特捜部を抜け、犯罪組織に入るという展開は衝撃でしたが、そこから最後まで息をつかせぬ展開でした。
日本とロシアの警察上層部、そして国をまたぐ犯罪者たち、シリーズを通して暗躍する<敵>が入り乱れ、互いに陰謀を張り巡らせるため、先の展開に予測がつきません。
緊急な事件であったために、過去作に比べれば特捜部と現場警察の対立は少なく、そのため部署の枠を超え、事件に追いすがる筋書には手に汗握ります。その一方で明かされるユーリの警察を止めた理由は切ないものですが、最後に立場や国を超え、登場人物の思いが交差するは非常に熱いです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
SF
- 感想投稿日 : 2013年4月20日
- 読了日 : 2013年4月18日
- 本棚登録日 : 2013年4月18日
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