何度も読み返して自分の頭で考えたいと思う、思考実験本。なんの前情報もなく読んだので、モラルについて苦言を呈するような評論かと思いきや世界共通のモラルに関する爽やかな小話、という感じで読みやすかった。ジェンダーや婚姻制度、親の高齢化など絶対的正義が存在しえないようなテーマのため、爽やかとは言い切れないかもしれないが、説教くさくないところに爽やかさを感じた。また、テーマも実に現代的で、日本語に翻訳された本しか読むことのできない圧倒的情報弱者の読者としては、これが10年以上も前の本だったら困る、と不安に駆られたが2016-2017年に書かれた本であるというから、現代人の頭痛の種は世界共通なのだなぁと安心することができた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2020年1月19日
- 読了日 : 2020年1月17日
- 本棚登録日 : 2020年1月19日
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