キーメッセージを実感を持って、馴染みがない読者にもできるだけ誤解のないようにするには、この分量が必要なんだ!というのが読後直後の驚き。わかってもらうというのは、手抜きでは成り立たないのね。普段の自分のコミュニケーションを反省。
必要最低限のフォローも書かれ、北欧家具のようなすっきりした文章も好み。文学的文章ではなくても、文体は書き手を感じる。
旅に求めるものに大変なシンパシー。非日常の時間に身を置いて考える時間、偶然を選び取ること。観光はしてないし一見無駄にみえる旅行中の移動時間、大好き。偶然の出会いや見たもの感じたことから、自分がバージョンアップした感じになる。本屋さんで色々な本を手にとってみるのも、わたしにとって似た意味合い。
個人間の理解共感と、国民としての反発、日々感じるところ。
言葉では解決できない戦いをどうにかして、次のステップに進める方法(経済界では既にやられていると思う) 、この本の内容を試して解決できたらいいなぁと希望の光が見える気がする。
概念(本文中ではメタ)と現実が乖離していく現象、よくITの仕事でデータを見ていると感じる。データはひとつひとつ、実際の人間の活動の結果なんだけど、サマリーしてデータになるとだんだん現実味が薄くなる。サマリーした話で議論すると解決できないことが、1度一件ずつにフォーカスして実感に訴えかけると解決にむかえる。
深い人間関係があれば、弱いつながりっているの?と問われたことがあって、思うところをちゃんと説明できなかったことがあるのだけれど、その時言いたかったことはこれだ!
- 感想投稿日 : 2015年9月14日
- 読了日 : 2015年9月14日
- 本棚登録日 : 2015年9月13日
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