小澤征爾サイトウ・キネン・オーケストラ欧州を行く

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  • 小学館 (2004年8月1日発売)
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感想 : 8
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「勉強しない指揮者ほど役に立たないものはない。勉強できてない指揮者ほど世の中に不必要なものはない」70歳という年齢からは考えられないハードなスケジュールに耐える肉体と驚異的な集中力。そしてそれを支える不断の努力。「そもそも小澤征爾という日本人がいること自体が奇跡」「西洋音楽は、もともと日本のものじゃない。その西洋音楽で世界レベルに登り詰めるのは普通は不可能。それを可能にさせたのは、小澤自身の音楽的な力だ」とまで言わしめる指揮者・小澤征爾とサイトウ・キネン・オーケストラのヨーロッパツアー2004のドキュメンタリー。「よし、来なかった人が悔しがるような演奏をしてやろう」と言えるバイタリティーとそれを実際にやってのける力。それは決して特別な人だけがもてるものではないけれども、特別な努力をした人だけしかもてないもの。そして、それは小澤征爾さんやサイトウ・キネン・オーケストラの人々も含め、人間誰しもが死を迎えるまで求め続けるものなのではないでしょうか。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 52:舞台・音楽・芸術
感想投稿日 : 2010年5月22日
読了日 : 2010年5月22日
本棚登録日 : 2010年5月22日

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