トリガー: 自分を変えるコーチングの極意

  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版 (2016年1月1日発売)
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【自分を変えるトリガー】
A.行動を改善する上で、効果的なのが「能動的な質問」である。「あなたには明確な目標がありますか?」といった受け身の質問ではなく、「明確な目標を立てるために、あなたは最大限の努力をしましたか?」と能動的に問うことで、どこで努力し、何を変えればよいかが見えてくる。

B.「環境」が私たちをコントロールしている私たちは、「環境」が私たちの行動を決めていることに気づかないまま人生を送っている。渋滞した高速道路で、イライラしてキレることがある。それは、乱暴なドライバーに囲まれた状態がトリガーとなり、私たちの行動を一時的に変えてしまうからだ。人は環境の容赦なき力の犠牲になることがある。

C.私たちは環境とうまくやっていると思っているが、実は戦っている。環境をコントロールしているつもりだが、実際には環境が私たちをコントロールしているのだ。

D.どの組織も、「あなたには明確な目標がありますか?」といった“受け身”の質問をする。なぜ受け身かといえば、彼らに対して何がなされたかを考えるようにできていて、彼らが自分のために何をしているかを尋ねないからだ。受け身の質問を受けると、たいてい「環境」のせいにする。「あなたには明確な目標がありますか?」と尋ねられて「いいえ」と答える時、社員は「上司が決断しないから」「会社は毎月戦略を変更するから」などと外的な要因のせいにする。「私がいけない」と言うことはほとんどない。

E.仕組みがなければ、私たちは改善しない」ということだ。1 日の中に仕組みを組み入れるのは、規則性がなく手におえない環境を制御可能にする方法だ。買い物リストを作れば、支出に仕組みができる。必要なものを買うことを思い出し、不要なものを買うのを避けられる。毎週何キロ走ったか記録することは、予測のつかない人生の一部をコントロールする仕組みだ。仕組みが私たちを手助けする。日課の質問は、仕組みである。「私は最大限努力したか?」という質問に毎日必ず答えることで、
私たちの人生に欠けていた厳しさ、自己規律を植え付けることができる。     

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2016年5月3日
読了日 : 2016年5月3日
本棚登録日 : 2016年5月3日

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