新装版 天璋院篤姫(下) (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2007年3月15日発売)
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感想 : 163
4

面白かった
激動の幕末を生き抜いた十三代将軍家定の妻篤姫の生涯を描いた作品

下巻では、

将軍家定の急死。しかし、直接見舞うこともその死亡も確認することができないもどかしさ。
これが、大奥、将軍家ということでしょうか..

そして、天璋院として大奥を仕切っていくことに。
十四代将軍は家茂となり、その正室には天皇の妹の和宮。
しかし、この結婚にはさまざまな条件が..

公家方式で暮らそうとする和宮、徳川家としてふるまってほしいと願う天璋院。
身分の違いも絡んでどろどろに(笑)
この嫁姑の確執がとてもリアルに伝わってきます。
さらには大奥の中も公家派と徳川派
そんな中、徳川に尽くすという篤姫の幾多の苦悩が描かれます。

そしていよいよ戊辰戦争、明治維新へ

大奥を追われながらも、徳川宗家を守ります。
さらに、あれほど確執のあった和宮とも最後は関係を修復。
最後まで、もののふとしての矜持をもって篤姫は48歳まで生き抜きます。

ほんと、すごい人だったのね。

とってもお勧め!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 時代小説
感想投稿日 : 2020年5月23日
読了日 : 2020年5月23日
本棚登録日 : 2020年5月23日

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