努力しないで作家になれるんだったらそりゃいいよね・・・って軽い気持で読み始めてみて、タイトルで惹きつけようという著者の意図にやられたと言うのが、最初の感想。
とにかく、中盤からの苦労の数々が、妻子を持つ身としては読んでいて苦しくなってくる。夢があるとか、才能があるわけでもないのに、同じように苦しんでいる人も多いと思うが、そういう中で、自分の(配偶者の)才能とか夢を信じて突き進む姿は、むしろ哀れ。たまたまデビューできたから良かったようなもの。
最後の最後でデビューできたくだりは、小説らしく一気に流れ込んでいくところはさすが。
ただし、読み終わってふと考えると何も残らないのも事実。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
文学・評論
- 感想投稿日 : 2013年5月14日
- 読了日 : 2013年5月13日
- 本棚登録日 : 2013年4月28日
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