努力しないで作家になる方法

著者 :
  • 光文社 (2011年6月18日発売)
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本棚登録 : 142
感想 : 35
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努力しないで作家になれるんだったらそりゃいいよね・・・って軽い気持で読み始めてみて、タイトルで惹きつけようという著者の意図にやられたと言うのが、最初の感想。
とにかく、中盤からの苦労の数々が、妻子を持つ身としては読んでいて苦しくなってくる。夢があるとか、才能があるわけでもないのに、同じように苦しんでいる人も多いと思うが、そういう中で、自分の(配偶者の)才能とか夢を信じて突き進む姿は、むしろ哀れ。たまたまデビューできたから良かったようなもの。
最後の最後でデビューできたくだりは、小説らしく一気に流れ込んでいくところはさすが。
ただし、読み終わってふと考えると何も残らないのも事実。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 文学・評論
感想投稿日 : 2013年5月14日
読了日 : 2013年5月13日
本棚登録日 : 2013年4月28日

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