カーリー <2.二十一発の祝砲とプリンセスの休日> (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2013年3月15日発売)
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感想 : 41
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シリーズ第二弾。
第二次世界大戦の開幕までを描いた一冊。
英国統治下のインド。名目上はイギリスから独立権を得ている藩王国パンダリーコットの中にある小さなイギリス人社会。イギリス役人の子女をいっぱしのレディに教育することを目的とした寄宿制の女子校が舞台。
ヴィクトリア朝のしきたりを重んじる淑女たちが集う寄宿舎で、悲喜交交。
王女という立場に生まれながら、一介の新聞記者に恋をする。あまりにかけ離れた身分に、惹かれながらも...
下手をするとB級ラノベになりそうな題材だが、そこはさすがの高殿氏。
歴史に翻弄され、宗教と政治の道具にされながら自由を一時は求めるが...
ここ最近の、イギリスのチャールズさんもこんな感じだったのかねー。
うっかり、目頭熱くさせられました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2020年3月9日
読了日 : 2020年3月9日
本棚登録日 : 2020年3月9日

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