怨讐星域Ⅲ 約束の地 (ハヤカワ文庫 JA カ 2-16)

著者 :
  • 早川書房 (2015年5月22日発売)
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大まかに言えば、約束の地にどうやって降りるかを検討するノアズ・アークの人たち
それに対する、ニューエデンの人たちの先祖代々の「アジソン一味に復讐を!」をどうするのかのお話


エデンの辺境で農業を営む兄妹
発見される不審な機械
それは果たしてノアズ・アークが放った大量殺戮兵器なのか?

ノアズ・アークの方では約束の地への第一陣をどうするのか?とか

エデンでは憎きアジソン一味を残虐な方法で殺すために少年兵にまで槍術を仕込むよう
よく語られる大東亜戦争のときの竹槍で一人一刹みたいな精神だな

そんな折、ノアズ・アークは船体を菌類に侵され墜落
果たして、2つの集団の接近の結果は?



まぁ、妥当な結末だとは思うんだけど
所々消化不良


イアン・アダムスは結局望みを叶えられなかったのかなーとか
せめて子孫同士が何かなかったのかなーとか
途中でノアズ・アークに転送された少女はどうなったのかなーとか
色々と面白そうな展開にできそうな設定がいくつかあったのに放ったらかしで終わってしまってちょっと残念というか何というか

そもそも、本当に地球は滅んだのか?
フレアに飲み込まれたと描写されているのは大統領への報告だけで、実際に観測した人たちの様子も描かれていない
なので、その情報すらフェイクの可能性もあるんだよな

あと、SFの設定的にそっちの技術があるなら、あれやこれやもできるはずなのになーというツッコミは多々あるけれども、毎度のことながらSFへの感想としては野暮だしな

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年4月22日
読了日 : 2021年4月14日
本棚登録日 : 2021年4月22日

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