([あ]6-1)学校のセンセイ (ポプラ文庫 あ 6-1)

著者 :
  • ポプラ社 (2010年10月6日発売)
3.69
  • (63)
  • (166)
  • (134)
  • (23)
  • (1)
本棚登録 : 1186
感想 : 130
4

やる気はないのに、仕事はそつなくこなす高校教師の話
生意気な茶化しをする生徒、教師に好意を寄せる生徒、気配りのできる生徒
生真面目な先生、細かいことを言う先生、精神的に子供な先生などなど
あと、女友達やツィギー似の激細女性とのあれやこれやとかも


教師ってホント面倒くさいだろうなぁ~ としみじみ思いやる

やる気はないのに、ある程度の距離感をもってそつなく生徒や先生たちと付き合っている桐原の姿に嫌悪感はない
「信念」と言う名の「偏見」をもって他人に強制する教師よりもよほど好感を持てる
教師に限らず、こんなバランスの取れた対応できる人って現実でも重宝するよね

一方、永野先生のように生真面目な先生もいる
まぁ、悪くはないけどそのせいで生徒に過剰な反応をしてしまうのもどうかと思うんだよなぁ
まぁ、体験談として中学高校の先生を思い浮かべると、あの先生はどんなタイプなのか今ならよくわかる

教師とはいっても所詮は人間だからな
そりゃぁ完璧な人なんていないさ
それでも本質的に教師に向いてる人はいると思う
僕が思うのは、将にこの桐原みたいにやる気はないけど調整能力を持つ人が一番適切なんじゃないかと
熱血教師も使いようによっては害悪でしかない場合があるしね
かといって愚直に規則や原則を守る教師がいいわけでもないし

やはり教師に限らず、人間力のある人って事なんだろうか

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月11日
読了日 : 2020年4月30日
本棚登録日 : 2020年5月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする