コーヒーに携わる端くれとして
日本のコーヒー業界を引っ張って来られた重鎮や
少し上の世代の方、同世代の人たちの想いに触れることができる良書だった。
コーヒー業界に興味がなければ、もしかしたらつまらないかもしれないけれど、日々の仕事につまらなさを感じてる人であれば面白く、あるいは一つの"光"として読めるかもしれません。
仕事とは何か、
そして生きるとは何か、
という根源的な問いかけがこの本の通底としてあったように思います。
多種多様な生き方ができるというよりは
多種多様な生き方かできなければ
生きる残ることができない我が国の中で
やはり常識やレールとされてきたもの(もはやそれは機能していないにもかかわらず)から、逸れることは大なり小なりの不安が伴います。
だけれど、それを乗り越えなければ未来が創りづらいことも事実。
けれど、人生を楽しんでる人は、自分だけの道を歩いている。自分で道を作っている。きっとたぶん不安や心配、恐怖が皆無ではなかっただろうと思う。でも、それを凌駕する"情熱"があったことは間違いない。
この本に登場する全ての人からそれを感じることができたことが、この本を読んで良かったと思う最大の点です。
ビジネスをする上で、才能や、器用さ、運も大事だと思う。でもそれ以上に"情熱"があること。それさえあれば、、と暴論的なことを言うつもりはないけれど、間違いなくそれがないと始まらない。とはいえ、それを大事にすることも難しい世の中で、それを大事にする人たちに触れることができることは最大の喜びであり刺激でありました。
- 感想投稿日 : 2020年3月16日
- 読了日 : 2020年3月16日
- 本棚登録日 : 2020年3月16日
みんなの感想をみる