長州藩による京都出兵の責任を取るために切腹を命じられた3人の死にざまを描いた「見事な御最期」も好きだったけど、表題作「吉田松陰の恋」が一番面白かった。
獄中で出会った吉田松陰と女囚・高須久子。
幕末の志士(しかも吉田松陰)と甘酸っぱい恋ってかなり不思議な組み合わせだけど、獄中で人目を忍んで言葉を交わし、別れ際に手ぬぐいを手渡したまましばらく重なる二人の手。
秘めやかで多くを語らない、幕末志士ならではの恋だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2010年11月11日
- 読了日 : 2010年11月8日
- 本棚登録日 : 2010年11月6日
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