吉田松陰の恋 (文春文庫 357-3)

著者 :
  • 文藝春秋 (1986年7月10日発売)
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本棚登録 : 71
感想 : 12
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長州藩による京都出兵の責任を取るために切腹を命じられた3人の死にざまを描いた「見事な御最期」も好きだったけど、表題作「吉田松陰の恋」が一番面白かった。

獄中で出会った吉田松陰と女囚・高須久子。
幕末の志士(しかも吉田松陰)と甘酸っぱい恋ってかなり不思議な組み合わせだけど、獄中で人目を忍んで言葉を交わし、別れ際に手ぬぐいを手渡したまましばらく重なる二人の手。
秘めやかで多くを語らない、幕末志士ならではの恋だった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年11月11日
読了日 : 2010年11月8日
本棚登録日 : 2010年11月6日

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