廃墟建築士 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2012年9月20日発売)
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本棚登録 : 574
感想 : 60
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「廃墟を作る」という言葉に心ひかれて購入。

物質的な建築だけに終わらず、時間をかけて「廃墟」にしていく過程を大切にする、そうして先人達が残した「廃墟」に想いを馳せる、そんな表題作でした。
ただ、私個人の気持ちとしては、建築物は実際に利用されてこそ、と思うので、住みもせずに作られた廃墟など偽物!とか思ってしまうけれど。

この短編集に限らず、この人の作品は「もしもネタ」が多い。
「もしも、そういう常識(読者にとっては非常識)がまかり通ってる世界だったら」というアレだ。

理屈をこねくりまわすのに飽きた時に、ちょうどいい本かも。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー
感想投稿日 : 2012年11月17日
読了日 : 2012年10月17日
本棚登録日 : 2012年10月17日

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