「廃墟を作る」という言葉に心ひかれて購入。
物質的な建築だけに終わらず、時間をかけて「廃墟」にしていく過程を大切にする、そうして先人達が残した「廃墟」に想いを馳せる、そんな表題作でした。
ただ、私個人の気持ちとしては、建築物は実際に利用されてこそ、と思うので、住みもせずに作られた廃墟など偽物!とか思ってしまうけれど。
この短編集に限らず、この人の作品は「もしもネタ」が多い。
「もしも、そういう常識(読者にとっては非常識)がまかり通ってる世界だったら」というアレだ。
理屈をこねくりまわすのに飽きた時に、ちょうどいい本かも。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ファンタジー
- 感想投稿日 : 2012年11月17日
- 読了日 : 2012年10月17日
- 本棚登録日 : 2012年10月17日
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