ノーベル賞作家パステルナークの歴史大作『ドクトル・ジバゴ』をめぐり、出版禁止としたクレムリンに対し、海外で出版しソ連に持ち込ませようとするCIAの暗躍を史実をベースに描いた物語。パステルナークの恋人というだけて投獄された後、3年の刑期を終えパステルナークに生涯連れ添うオルガ、米国への移住直前に父親をソ連に殺され、やがてCIAのタイピストとなるイリーナ。そしてイリーナの同僚サリー。パステルナークとオルガのソ連内での物語とCIA内での物語が交錯する。
クレムリンな執拗な妨害に、ロシアや中国、北朝鮮など社会主義政府の人民への不信感、一冊の本にさえ自由な表現に対する臆病なまでの警戒心を感じられる。
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- 感想投稿日 : 2022年4月7日
- 読了日 : 2022年4月6日
- 本棚登録日 : 2022年4月4日
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