ミステリ風味の物語で内容としては倒叙モノに当たる作品だが、ミステリは単に「味付け」でしかなくて、実際にはインドの現状(と思われる)社会状況を描くことを主眼にした作品。
訳文が非常にうまくて、インドのピリッとした雰囲気、乾いた残酷さがうまく表現されている。多少なりとも現地をイメージできる人のほうが楽しめると思うが、そうでなくても、苦い思いで読み下すことが出来る一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2015年1月4日
- 読了日 : -
- 本棚登録日 : 2014年8月10日
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