オー!ファーザー (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2013年6月26日発売)
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本棚登録 : 14833
感想 : 1017
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読み終わった後は満足感があるんだけど、なんせ前半がどうにもこうにも退屈で。
由紀夫くんと、4人の父親との会話は洒落ていて、それを読むのは楽しいんだけれど、ほんとそれだけしかなくて、ちょっと挫折しそうになった。

後半、由紀夫が監禁されてからは急に話が転がり出して面白くなった。
でも伏線回収といってもそんなに深いものでもなく、なるほどねぇ、ここでそれが出てくるか、へぇー、くらいの感じ。

父親一人一人にきちんとストーリーがあるわけでもないのと、由紀夫が飄々としているので、全体的にサラッと軽くて、ドキドキ感も感動も薄め。

母親が出てこないのも、何かあるんだろうなと思ったら最後にちょっとだけ登場して、それがお洒落と言えばお洒落なんだけど、普通に拍子抜けしてしまった。

多恵子ちゃん、私にはずっと花沢さんで脳内再生されてたんだけど、由紀夫くんは、カツオよりちょっとカッコ良いかもね?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月5日
読了日 : 2023年2月5日
本棚登録日 : 2023年1月30日

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