読み終わった後は満足感があるんだけど、なんせ前半がどうにもこうにも退屈で。
由紀夫くんと、4人の父親との会話は洒落ていて、それを読むのは楽しいんだけれど、ほんとそれだけしかなくて、ちょっと挫折しそうになった。
後半、由紀夫が監禁されてからは急に話が転がり出して面白くなった。
でも伏線回収といってもそんなに深いものでもなく、なるほどねぇ、ここでそれが出てくるか、へぇー、くらいの感じ。
父親一人一人にきちんとストーリーがあるわけでもないのと、由紀夫が飄々としているので、全体的にサラッと軽くて、ドキドキ感も感動も薄め。
母親が出てこないのも、何かあるんだろうなと思ったら最後にちょっとだけ登場して、それがお洒落と言えばお洒落なんだけど、普通に拍子抜けしてしまった。
多恵子ちゃん、私にはずっと花沢さんで脳内再生されてたんだけど、由紀夫くんは、カツオよりちょっとカッコ良いかもね?
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月5日
- 読了日 : 2023年2月5日
- 本棚登録日 : 2023年1月30日
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