「完読できた自分を褒めてあげたい」
感想を一言で言うならこれです。
恐い!グロい!エグイ!!!
私を知る人なら「よく読めたね・・・」って言ってくれると思います。
―凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。
実話怪談のスーパースター・平山夢明の恐るべき結実。圧巻の第一短編集。
綾辻行人、京極夏彦、柳下毅一郎の三氏が熱烈推薦!
メルカトル図法によって書かれた地図による独り語りという奇抜な手法を用い、幻想ホラー小説として高い完成度を誇る表題作をはじめ、生理的嫌悪感を感じさせたら随一の著者が、奇想を駆使して読者に襲いかかる。収録作「怪物のような顔の女と溶けた時計のような頭の男」は、まったく救いのない拷問シーンが続くが、推薦文を寄せてくれる綾辻行人氏が「ラストまで読んで、ふいに涙がこぼれ、とまらなくなった」と語った、異色作。書かれているのは、まぎれもなく異形の世界。しかし、計算され尽くした緻密な構成と端正な筆致が、ある種の荘厳さを醸し出す。ホラー、鬼畜系と総称されてきたジャンルにとどめをさし、さらに先へと読者をいざなう、感動的作品集。―
ですよ?もう、なんで手に取ったんだか・・・
映画だったら、絶対に見られなかったと思います。
こんな、理不尽な暴力とか、思いつかないような痛めつけ方とか、歪んだ精神とか・・・絶対見たくない。
けれど、全部読んじゃったんだなぁ・・・
読んだ後になんだか切なくなる話が多かった気がします。
ああ無情、というか、むしろ無常というか・・・
呆然として、今まで見たもの全部忘れてしまう(消えてしまう?)のだけれど、何かが引っかかって・・・泣きたくなると言うか・・・
うん、この読後感に引きずられて読んじゃったのかも(結論)
- 感想投稿日 : 2013年9月1日
- 読了日 : 2006年12月17日
- 本棚登録日 : 2013年9月1日
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