面白かったです。
幼い頃、母を失い、叔父に育てられたノエルは見かけは華奢な少年ながら、実は少女。
まだ生きているという父親を捜すため、憧れを実現させるために宮廷画家になる夢をいだいています。
そんな彼女を支えているのが、幼い頃、挫けそうになっていた彼女を励ましてくれた「少年」の言葉。
何より、それを大切にしているノエルですが、肖像画の依頼を受けて若き公爵の邸に上がったことから、美しい青年公爵と「契約結婚」する羽目に。
「契約結婚」「男装女子」モノ。ラノベ、TLの王道話形の他にも、「父親探し」など読み手の興味を惹きつける要素が盛りだくさんで、最後まで読めました。
個人的に、正義感が強くてお人好しのキャラ、ノエルが私は好きです。
後は、イケズのイケメン公爵さまも、、
不遇な生い立ち故に人嫌い、引きこもりになってしまった彼がノエルの暖かな人柄に触れて、次第に変化してゆく様子も好感がもてます。
思わずノエルを応援したくなっていました。読んでいる中に、こういう風にヒロインに感情移入できるのは作品に魅力があるからだと思います。
シリーズ全三冊ですが、たまたま店頭で第二巻を見つけて買ったので、途中から読み始めました。
二巻→一巻と読み終え、これから更に完結巻を読む予定です。
☆【ネタバレ閲覧注意】
以下、第二巻以降のネタバレになります。結末を知らずに最初から読みたい方は、ご注意下さい。
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なので、ノエルの探していた父親=国王だったというのを知っていて、第一巻を読みました。
知っていない方がドキドキ感は増すとは思いますが、さほどに支障はありません。
これからいよいよ最終巻ということで、国王のただひとりの娘だと知れたノエルと公爵、漸く両想いになっ二人の恋のゆくえが気になるところです。
蛇足ですが、私は韓流時代劇が好きなのですが、なんとなく、この物語りを読んで「雲が描いた月明かり」→男装女子もの、「猟奇的な彼女 朝鮮時代版」→王女と臣下の恋。
、、、を連想しました。
- 感想投稿日 : 2018年5月10日
- 読了日 : 2018年5月10日
- 本棚登録日 : 2018年5月10日
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