とても面白かったです。
一気読みでした。
伯爵家の跡取り奏から、亡くなった双子の妹桃子の代わりに嫁いできて欲しいと頼まれたヒロイン(男・受け)一葉。
財政的に逼迫している実家の子爵家を立て直すためにと、男の身で女として娶られ扱われる屈辱にも耐えようとします。
ヒーロー(責め)の奏は怜悧なイケメン。感情の起伏にも乏しく、一葉は妻となっても彼の心中が読めません。ただ妻として体を求められるだけの関係に嫌気が差しつつも、次第に奏に惹かれていって―。
ストーリーとしては、よくある身代わりものです。
感想としては、無理にBL小説でなくても、男性と女性の関係に置き換えたとしても、そのまま政略結婚で結ばれた夫婦が真実の愛を育んでゆくお話として通用するのではないかと思いました。
大きな山もなく結末は予想できるものの、それでも最後まで一挙に読者を引っ張るのは流石に遠野春日さんだなと思いました。
イラストもとても素敵で、一葉の中性的な可憐さがとても一葉のキャラに合っていると感じました。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2017年2月20日
- 読了日 : 2017年2月20日
- 本棚登録日 : 2017年2月20日
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