師と弟子の”特別な合意”に従うリアリティがどのように形成されていくかが示されている。そして、それが特別な合意によって見えている一つのリアリティであったとしても、日常的現実において実際的な価値を持ちうるという話。
本書は特別な状況下における師と弟子の二者間における特別な合意によるリアリティ形成の過程を描いてはいるものの、宗教や民族的な伝統というのはその特別な合意を集団的に作るものであるのではないかということが、そこから透けて見えてくる。
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- 感想投稿日 : 2020年5月26日
- 読了日 : 2020年5月26日
- 本棚登録日 : 2020年5月23日
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