ドリトル先生航海記 (ドリトル先生物語全集 2)

  • 岩波書店 (1961年1月1日発売)
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本棚登録 : 141
感想 : 14
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ドリトル先生2冊目。スタビンズ君が表に出てきた。
これは読んだことない…かな?
かたつむりは覚えてるけど肝心の浮島部分は記憶にあるようなないような。
ああでも闘牛は読んだ覚えがある。
1冊目のあとがきにあった人種差別的なってこっちかぁ。

最初のほうは面白かったけれど、浮島に行ってからはやっぱりげんなりする。
どこまでも大英帝国様してる。
赤い人と白い人と黒い人が共闘してるなど、一緒にいるし人間扱いしてるけど、どこまでも白い人が王様で、黒い人赤い人は自らひざまずきたがる。
こういう見方がナチュラルにでてきちゃう時代ってのは怖い。
世界観には気遣いがあふれているだけに。

雨に降られたスタビンズ君がはじめてドリトル先生の家に行ったとき、先生は泥なんか気にしなくていいから早くはいりなさいという。でもスタビンズ君の家に入るときには丁寧に靴をぬぐう。
食事中に先生が席を外したときは、ポリネシアがスタビンズ君に食事が冷めないように暖炉のそばに皿をよせろと指示する。先生が戻ってきたら、さりげなく先生に気づかれないように元に戻しておく。
こういう思いやりがたくさん入っている本なのにな。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童書・絵本
感想投稿日 : 2012年11月19日
読了日 : 2012年11月19日
本棚登録日 : 2012年11月19日

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