なにかと勝手な想像で語られがちな朝鮮人学校の実際を紹介するブックレット。
裏表紙の紹介に「リアルな姿を描く」とあるけれど、朝鮮人学校を知っている大人による紹介というのが妥当。
どんな立場の生徒が通っていて、なぜ日本に存在して、どんな教科書を使ってどんなことを教えているのか、といった部外者が知らないことを説明している。
どんな性格の子がどんな風に遊んでいるかという類の「リアル」ではない。
朝鮮学校は権利も金銭も保障されていないぶんだけ大人のかかわり方が日本の学校よりも濃いけれど、それでも卒業生だろうが研究者だろうが大人は部外者だから、変にわかった風に書くよりいいと思うけれど。
「朝鮮」という言葉の使い方が少々わかりにくい。
「朝鮮民主主義人民共和国」の意味なと「コリア(南北朝鮮)」の意味が混在いる。
「北朝鮮」という言葉はあまりにも偏った使い方しかされていないから使用を避けたのだと思うけれど、それならそれでコリアに別の言葉をあてるとかしたほうがいいと思う。
「朝鮮本国」ってどこだ?「従来」っていつだ?
朝鮮学校を語る部分も、経験と知識が混ざっている気がする。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
子ども(社会・制度)
- 感想投稿日 : 2012年10月15日
- 読了日 : 2012年10月15日
- 本棚登録日 : 2012年10月15日
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