大きな区分ごとにわけられた子供向けの世界地図。
各地域の特産などがイラストで見られる。
ウォーリーを探せのようなクイズがついているのが良い。
地図の読み方を知るための指針になる。
子供のころにこういう絵本を持っていたら、もっと早く地理や歴史に興味を持てたかもしれない。
けれど気になる点も多々ある。
たとえばイギリス(とアイルランド)やフランスや日本はそれだけでひとつの区分になっていて、ユーラシア大陸の大部分(ロシアあたり)やアフリカはあんなに大きなたくさんの国なのに全部でひとつの区分になっている。
著者がイギリス人でこの本が日本で出版されているという点をわりびいても、やっぱりイギリス人(先進国)からみた「重要な」国と「重要でない」地域の扱いの差なのだろう。
テーマをどこにおくかということではあるけれど、私は百科事典的な知識のものには知らないものを知るということを期待したい。人がいてもいなくても地図は地面を重視したいし、名前も知らないような国だって知りたい。
国境がイラストで隠れてしまったり、国名がわかりにくいのも残念。
訳の問題かもしれないけれどエスキモーなどの呼称を今は使われないと説明しつつ繰り返し使い続けたり、漢語圏の地名がカタカナだったりするのも気に入らない。
悪い意味で子供向けな部分が気になってしまった。
本当に子供のときに入門として触れることができたなら好きになっただろうと思う。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
地理・歴史(大枠・流れ)
- 感想投稿日 : 2011年1月26日
- 読了日 : 2011年1月25日
- 本棚登録日 : 2011年1月25日
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