盲導犬は生き物で、カーナビみたいに行き先を入力すれば案内してくれるような物じゃない。
犬と歩くにも技術が必要で、犬との歩き方を習得していてもパートナーとなった「この犬」と歩くには信頼感が必要で、つまりは時間と訓練が必要になる。
この本は、盲導犬になるための訓練を修了した犬と、ユーザーになる人がパートナーとしてやっていくための訓練の記録。
日記風に説明を交えた親しみやすい言葉で書いてくれるので読みやすい。
著者は盲導犬を使うのは3頭目ということで、はじめての人とはまた違う課題も描かれていて面白い。
犬が主役のお涙頂戴じゃなくて、当事者があくまで自分が経験したアイメイト協会のロミオのケースですよと断って書きつづる、その普通さにものすごく安心する。
塩屋賢一さんが格好いい。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2011年4月17日
- 読了日 : 2011年4月17日
- 本棚登録日 : 2011年4月17日
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