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著者 :
  • 河出書房新社 (2016年6月18日発売)
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本棚登録 : 329
感想 : 43
3

2001年、私は高3ではないが地方の学生だった。街灯がないわけじゃないけど田舎は夜本当に暗いので、夜は必ずお母さんが車で送迎してくれてた。そんなことまで思い出した。
自分勝手といえないまでも、この年代は自分から見える所までが、自分の世界のすべてである。そして違う土地に行けば、詳細は分からないけど絶対に未来の遠くの方まで行くことができ、ここに留まる人とは違う何かになれると思い込んでる。読んでいる途中、最近まで全く忘れていたどうでもいい学生の時のこととか思い出してしまってちょっと苦しくなるくらい、それくらい手に取るように主人公の環境が分かった。

青と赤の物語も、とてもシンプルでいいなと思った。物語には「自分が感じている、誰にも話したことのない、言葉では表現できないように思っていた気持ち」が書かれている。物語の世界にハマる理由・物語から学べる理由が端的に書かれている。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月14日
読了日 : 2023年2月12日
本棚登録日 : 2023年2月12日

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