とても寒い星で
優しくて、最後の方泣いた。
これほどまでに、押し付けがましさが一切なく、さりげなく自然に優しさが描けるものなのか。決してしっとりしない。だけど登場人物 ( 特にシガ ) の言外の優しさに、溢れている。久しぶりに幸せで大満足の読書体験。
1日に1話ずつ、大切に読もう。
徐華のわかれ
徐華とは?と思ったけれど、雪舟さん独自の季節をあらわす言葉で、おそらく初夏のことである。リョクは「緑と盾」の緑で、盾と出会うんだろうという予感によって物語は終わる。空想的な植物や食べ物が、ありありと本物みたいに描写されるさまは、読んでいてうっとりするほど心地よく、長野まゆみさんのやり方にも少し似ていて、懐かしくなる。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年7月19日
- 読了日 : 2020年7月19日
- 本棚登録日 : 2020年4月3日
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