ホロヴィッツ ホラー

  • 講談社 (2022年10月6日発売)
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本棚登録 : 424
感想 : 35
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アンソニー・ホロヴィッツというと、「刑事フォイル」の重厚なミステリ、『メインテーマは殺人』などの作品を思い浮かべる。
だから、そこからスタートしているので、こんな10代向けの本も書くんだ、なんて思っていた。
いや待て待て。
元々は中高生向けの本からスタートした作家だ(2023年春に代表作の海外ドラマも始まるようだ)。
だから本作は重厚な物語しか知らない私のような読者にとってはとても新鮮で、YA 世代には読みやすい・・・ホラーとなっている。

おすすめは『猿の耳』。
もちろんかの有名な、『猿の手』をオマージュしている。
さぁて、どこに辿り着くかな。
それにしても著者の作品には結構日本人が出てくる。
昔はアジア系といえば中国人だったような気がするが、どんな姿であっても日本人が登場するのはちょっと嬉しい。
恐ろしい日本人も出て来るけれど。
あと、日本食は寿司だけじゃないけど。

『スイスイスピーディ』は競馬の話。
どうも馬券が当たるらしい。
でも、中高生には馬券は買えないよね。
さて、どうするか。思いついたのはあの乱暴者の上級生。
あ、あ、あ、もう結末はこうに決まってる!!!

全部で9篇。悪い子はいねぇが、と言われているような物語たちだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 海外文学
感想投稿日 : 2023年2月12日
読了日 : 2023年1月6日
本棚登録日 : 2023年2月12日

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