感情の正体 (ちくま新書)

著者 :
  • 筑摩書房 (2019年4月5日発売)
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感想 : 14

読了日 2020/12/23

Kindleで読了。(黙読)
すでに既読になっていたので、どこかで音声垂れ流しにして聴き終えていたが内容は全く覚えてなかった類の本。

直前に『大人のADHD』を読んでいたので繋がる部分も多くて面白く読んだ。これは線の読書かな。

目次

はじめに
第一章 感情とは何か
 誰でも他人の感情に興味津々
 怖いから逃げるのか、逃げるから怖いのか
 脳の働きに着目
 つり橋で恋は芽生えるか──認知に着目
 神経生理学的な理論
 感情の脳内ネットワーク
 基本的な情動は存在するのか
 表情で感情を読み解く
 感情の次元説
 感情の階層性
 言葉と感情
 感情コンピテンスへの注目
 感情リテラシーはトレーニングで獲得できる
 入り混じった感情の理解

第二章 様々な年代と感情の発達
 胎児に聴こえる音
 乳児の愛着と人見知り
 愛着理論と親
 幼児期のボキャブラリー増加
 児童期の感情表現の増加
 子どもの感情の質と強さの発達
 感情の性差と年齢差
 小学生のパラ言語情報
 学校での感情表現と適応感
 気持ちを家族に隠す青年期
 青年期特有の甘えと工夫
 過剰適応による息切れ
 「社会化」途上の不安やストレス
 困った行動をする子に共通する自尊心の低さ
 羞恥心と屈辱感
 他人との比較から生まれる悪意の正体
 後悔という感情
 感謝の研究
 美的情操の発達
 中年期の幸福感
 変化する社会と中高年心理
 高齢者の幸福感情
 高齢者は孤独か
 むなしさという感情
 痴呆性高齢者の感情

第三章 道徳感情の芽生えと成長
 内省で生じる感情
 道徳の目的は感情か行動か、それとも判断か?
 道徳感情が薄れるメカニズム
 言動を正当化する「行為の再解釈」とは
 因果関係の曖昧化
 結果の無視や歪曲
 対等でなければ道徳心は揺らぐ
 モラル・ジレンマと感情
 嫌悪感と道徳的行動
 感謝できる人ほど幸福度が高い
 共感性の発達
 親近性バイアス
 「ずるい」という感情
 公正観の発達

第四章 問題行動の感情問題
 非行と怒り
 日常会話が喧嘩腰
 他人の表情を誤解する非行少年たち
 ひきこもりと感情
 もつれた感情の糸
 いじめと感情
 いじめ加害者の心理的問題
 いじめから逃れるための感情マネジメント
 虐待の社会問題化
 虐待がもたらす心理的な障害
 虐待が脳に及ぼす影響
 発達障害の表情認知
 自閉症スペクトラム障害
 ADHDの問題と感情

第五章 感情マネジメントの技術
 わくわく感の喪失
 感情は学びの敵か味方か?
 欧米発信の感情教育──「ソーシャルエモーショナル・ラーニング」SEL
 SELの5つのコア能力とは
 予防法としてのSEL
 「あたたかい言葉をかける」という実践例
 フォローアップと、教師が心がけるSAFE
 気持ちを可視化して感情力を育てる
 マインドフルネスの流行
 マインドフルネスの思考
 子どものマインドフルネスは遊びの中で
 呼吸のマインドフルネス
 五感に働きかけるマインドフルネス
 ポジティブ心理学
 キーワードはレジリエンス
 スリーグッドシング・エクササイズ
 スパークレジリエンス・プログラム
 エモーショナル・アジリティ

第六章 場所アイデンティティと感情
 場所アイデンティティ
 場所と遊び心
 子ども目線で見える化、学校をデザインする
 危機予防の観点から、生き生きした場所に
 そのメッセージは届いているか
 目標を共有するシステム
 自己決定と居場所感

あとがき
参考・引用文献

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年12月23日
読了日 : 2020年12月23日
本棚登録日 : 2020年12月23日

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