謙信の軍配者

著者 :
  • 中央公論新社 (2011年7月1日発売)
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本棚登録 : 620
感想 : 104
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「軍配者」三部作の最後。
上杉謙信につかえた冬之助からみた、上杉謙信(長尾景虎)の、あっけにとられるような、その時代にしては非常識な、いや、現代に生きていても、「なにこのひと!馬鹿じゃないの?!」っていうダメ人間っぷりと、どんなひとにもひとつくらいは長所がある、という典型例のような、ものすごい「軍神」っぷりが、ひとりの人間の中に同居している。

いやー、軍配者の出る幕がないという・・・・なんていう武将を最後にもってきたのか(笑)
でも、おもしろかったです。
変人っぷりと、それにたいしてこだわらずに付き合う軍配者の関係性が・・・・。
あー、変な人(笑)

「軍配者」シリーズおもしろかったです。
富樫さんは、昔、デビューしたときくらいの作品を読んで、なんとなくグロテスクでひいてしまって、それっきりだったんだけど、このシリーズは、爽快感があった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2014年7月9日
読了日 : 2014年7月6日
本棚登録日 : 2014年7月6日

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