タレント・桃田善江の頸髄外傷を治療する話が印象的。
今で言ううつ病で、最初の事故も自殺未遂だったのでしょう。
ブラック・ジャックが外科医とはいえ、何でも屋みたいなところもあるし、うつ病を治療しなかったのが残念です。
身体を治せても、心は治せないという警鐘なのか。
でも他の人の精神的な問題も荒っぽく解決したりしてるしなぁ…
キリコの父親の話も少し違和感が。
どうして気管の穴が分かって塞いだあとに、「ダメだと思って」毒を注射したんだ?
父親を助けようとして自分で手術もしたのに。
自分の手で治せなければダメってこと?
ブラック・ジャックに助けられたくなかったとか?
医者の行為に警鐘を鳴らす回も定期的にありますね。
奢り昂るなと、誰かしらがいさめてくれる。
ブラック・ジャックも万能じゃない。
無医村で30年も診療してきた、無免許医師の話も良かったです。
素人が独断で医療行為をするのは恐ろしいことだけど、曲がりなりにも治療成果をあげていたのだからすごい。
最後に本当に大学に入って勉強してるところでじんわりと心が温かくなりました。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
手塚治虫
- 感想投稿日 : 2022年7月28日
- 読了日 : 2022年7月28日
- 本棚登録日 : 2022年7月28日
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