新装版 アームストロング砲 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2004年12月14日発売)
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本棚登録 : 516
感想 : 37
4

『アームストロング砲』
オーディブルで視聴。ナレーターの磯辺弘さんが個人的に好きなのでテンション上がった。

佐賀藩の藩主・鍋島閑叟は、「葉隠」という代々佐賀藩に伝わる急進的な武士道の心得よりも、近代的な科学技術に重きを置いている。世界を見据えた鍋島は、藩内から若き秀才を集めて欧州の技術を学ばせ、極端な勉学を強いていた。ある時、鍋島は欧州で製造された強力な最新鋭の大砲「アームストロング砲」の噂を聞く。その威力ゆえに暴発が多く、欧州でも実用化に至らない禁忌の武器に強く興味を惹かれた鍋島は、家臣の秀島藤之助に情報を集めるように命じる…

先見の明を持つワンマン藩主鍋島閑叟に酷使されるエリート秀島藤之助の悲劇を描いた社会派サスペンス。幕末の話なのにプロジェクトXっぽい雰囲気が面白い。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年1月20日
読了日 : 2023年1月20日
本棚登録日 : 2023年1月20日

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