デビュー作から「賛否両論」「物議を醸す」と毎度言われ続けている著者、今回ほどその言葉が当てはまる作品はないんじゃないか。『翼ある闇』、『夏と冬の奏鳴曲』を凌ぐ曲者。
途中反発を覚え、最後まで拭いきれずにいた違和感がスルリと繋がっていったのには、流石の一言だった。
文体など確かに無理がある箇所は数え切れないのだけれども、麻耶ワールドは間違いなく炸裂。
ラストの解釈は様々ありそう。ひとまずもう一度物語全体を疑ってみようかと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2013年
- 感想投稿日 : 2013年4月6日
- 読了日 : 2013年4月5日
- 本棚登録日 : 2013年3月21日
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