カラフル (文春文庫 も 20-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年9月10日発売)
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本棚登録 : 35520
感想 : 3244
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初めて読む森絵都さんの作品。
私はブックオフで購入したため、帯はついていなかったが、今だと「高校生が選んだ読みたい文庫No1」
「累計100万部突破の名作」「大人も泣ける青春小説!」と銘打たれている。
別に高校生じゃなくても選ぶだろうし、読んだって良いのに『高校生』って言葉は使い勝手良いですよねぇ〜と羨む私だが『高校生』探偵モノが大好物だったりする(笑)

さて本作の感想ですが、一気読みしちゃったほど、没頭しやすい良作でした。本当に読みやすいし、メッセージ性も温かくて好みです。

冒頭から異世界転生モノを匂わせるような変な天使との対面から始まり、「あなたは大きなあやまちを犯して死んだ、罪な魂です。〜中略〜、再挑戦のチャンスを与えているのです。」と一方通行な展開の末に、とある家族の次男坊の体に乗り移る。
そこから題名『カラフル』の意味が次第に分かってくるのですが、母親の手紙、父親との釣り、長男坊との受験など、様々な場面で知るそれぞれの想いに時にはグッとくることもあり、最後の変な天使とのエンディングは涙する方もいたのでは?と思える良い読後感でした。

解説から映画化されていることも知りましたが、ちょっと観るのは控えておこうかな(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レビュー済み
感想投稿日 : 2023年1月9日
読了日 : 2023年1月9日
本棚登録日 : 2022年11月21日

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コメント 4件

たこちゃんさんのコメント
2023/01/09

私も高校生のときに読んだんですけど、内容を忘れてて…
積読になってるので、読んでみたいと思います

マメムさんのコメント
2023/01/10

たこちゃんさん、コメントありがとうございます。
ちゃんと高校生の時に読まれているとは素晴らしいです。私は遊んでばかりでした。
読書スランプになった時に再読するのに良い読みやすさですね。

ゆーき本さんのコメント
2023/01/31

はじめまして◡̈*.。
『高校生』=「思春期」「青春」の代名詞ってかんじで使われてるんでしょうかね〜。
とはいえ、わたしも「青春」「探偵モノ」大好きですし、この本も現在高校生の息子にも読ませたいなぁなんて思ってます笑

マメムさんのコメント
2023/01/31

ゆーき本さん、コメントありがとうございます。
読みやすさと物語の展開のスピードを考えると、中学生でも読めるのに『高校生』って響きに惹かれますよね(笑)
息子さんのお気に入りになると良いですね♪

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