風ヶ丘五十円玉祭りの謎 (創元推理文庫)

著者 :
  • 東京創元社 (2017年7月20日発売)
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本棚登録 : 1041
感想 : 72
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裏染天馬シリーズ2作目『水族館の殺人』と3作目『図書館の殺人』をつなぐ短編集。

『図書館の殺人』を読む前に本作を挟む方が良いと思うのは、短編集の最後となる「その花瓶にご注意を」の中で、図書館で事件が起きた同時間帯に裏染天馬と異なるある人物が推理を披露していたことが分かるからである。

ここから感想ですが、やっぱりこのシリーズ作品は面白い!!どハマリしてます(笑)
裏染天馬は本作では4編の謎を解き明かし、最後の1編は別の人物による推理ですが、前作の『水族館の殺人』を読み終えた上で本作を読むことで、より登場人物それぞれの個性と日常が分かり、まるで読者も現場に居合わせたクラスメイト如く、没入感に浸れる展開でした。
特に裏染天馬と袴田柚乃の掛け合いが、ギャグ漫画を読んでいるのかと錯覚するほどに楽しく、何度かクスッとニヤリとしてしまいました。(このご時世、マスク下の表情が周りにバレなくて助かりますわ(笑))

さてさて、いよいよシリーズ4作目の『図書館の殺人』を読み始めようと思いつつ、裏染天馬シリーズロスに怯える今日この頃。。。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: レビュー済み
感想投稿日 : 2022年11月26日
読了日 : 2022年11月26日
本棚登録日 : 2022年10月19日

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