ヒトはなぜ絵を描くのか――芸術認知科学への招待 (岩波科学ライブラリー)

著者 :
  • 岩波書店 (2014年2月5日発売)
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チンパンジーの絵の分析から出発し、人はなぜ絵を描くかについて考察する。
専門的な用語は殆どなく、全体的なボリュームも100ページちょっとであるため、かなり読みやすい。
個人的には、記号性が人の絵や認識にどのように影響を与えるのか、という話が特に印象に残った。対象の言語化はできればできるほど良いことだと思っていたが、本書を読むと必ずしもそうとは言い切れないのかもしれないと感じた。
刺激記号があった方が自由な発想が生まれやすい、というのは絵を描くことに限らず、仕事や趣味全般について言えることだと思う。読んだ後に実際に街へ出て色々なものを見てみたくなる本。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2024年1月6日
読了日 : 2024年1月6日
本棚登録日 : 2024年1月6日

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