ロンリのちから: 「読み解く・伝える・議論する」論理と思考のレッスン (単行本)

  • 三笠書房 (2015年11月20日発売)
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高校の演劇部における問題場面の解決方法を考える、という流れで論理的思考について学習していく。
前半は三段論法や逆の主張などの数学の論理に近い話題が続き、後半は話の平行線状態を避ける、合意形成の方法などのコミュニケーションの話題が中心になってくる。数学で論理の学習をしたものの、あまりピンときていないくらいの高校1年生くらいの子におすすめしたい。
ただし、わかりやすく、読みやすい(1時間程度で読了)反面で、場面例として上がるものはやや極端な(実際は、ここまで論理的飛躍が明らかな会話ってないよね……と感じるような)ものがある印象だった。現実の議論で目にする論理飛躍は、この本に出てくる例が複合的に絡まっているものが殆どだろうから、本書に出てくる例はあくまで論理飛躍を確認する「視点」程度で考えておくとよいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年3月5日
読了日 : 2024年3月5日
本棚登録日 : 2024年3月5日

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