応援消費 社会を動かす力 (岩波新書 新赤版 1934)

著者 :
  • 岩波書店 (2022年7月20日発売)
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応援消費という新たな形態への対応法や今後の展望などが得られるかと思って読んだが、そのような内容ではなかった。
生産や流通ではなく消費が主役となる消費社会が到来し、マーケティングもまた、かつての余ったものを売り捌くというセールス局面の概念から、需要を生み出しそれに対応した価値を生産するために組織活動全体を統括するという概念に進化してきたという流れと、贈与は明らかになった途端に見返りが発生し交換に変貌してしまうというパラドックスを内包していたが、これが明確に交換と一体化するように変形してきた流れが合わさって、応援するために消費するという新たな主流概念が登場したということを、新聞記事に(過剰に)頼りながら論理展開する書。全体のバランスもわかりづらく(ふるさと納税がやたらと大きく扱われている)、知りたかったことが知れたわけでもなかったため星2つ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年7月18日
読了日 : 2023年7月18日
本棚登録日 : 2023年7月16日

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