挑戦するピアニスト 独学の流儀

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  • 春秋社 (2009年7月18日発売)
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感想 : 5
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 「ピアノをうまく弾けるようになりたい!」けれど、なかなか上達せず、頭打ち・・・どうしたらいいの?という人にお勧め。

 うまく弾けない・・・そんなとき、どう対処すればいいのか。そのための処方箋が数多く書かれているので、どれかあてはまるでしょう。
 私の場合、「指で覚える」「忘れる、止まる」「うまいと錯覚する」など、イタイところをズバッとついてくる。

 あと、練習方法についての金子さんの考えが示されている。「速く弾くにはゆっくり弾く」といった、ピアノを練習している人にとって「うんうん!」といった箇所もあるし、「リズム練習はやらない」「ハノンやチェルニーなんか嫌い」(確かに、嫌いな人多いんでしょうが)のように、問題的型の箇所もある。(チェルニーについて詳しく知りたい方は、「21世紀ヘのチェルニー」がオススメ)

 一番残念だったのは、金子さんが、小学校へはいる前からからオルガン→ピアノを習っていた、という事実。私は、ピアノを始めたのが30歳を超えてからだったので、「小さい頃からピアノをやっていなくても、ピアニストに慣れる可能性があるんだ!」と、夢と希望をふくらませていたのです・・・・
 大人になってからも使える技術が盛りだくさんですし、「考える」ことは、大人の得意技なので、この本の有効性は変わりませんが、「小さい頃でないと培えないスキルはないんだ」「大人になってからでも、小さい頃から習っていた人のようになれるんだ」と思える本ではありません。
 

 まだ完全に読破しておらず、読みたい箇所をつまみぐいしている状態なので、完全なレビューにはなっていません。すみません。

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: ピアノ
感想投稿日 : 2010年11月23日
本棚登録日 : 2010年11月23日

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