ドライブイン蒲生

著者 :
  • 河出書房新社 (2006年7月17日発売)
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本棚登録 : 219
感想 : 49
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3篇の物語が納められている。
いずれも家族、それも、一般的な感覚でいうと「親失格」な父親や母親と、その息子の物語だ。
酒に溺れるヤクザな父、精神が不安定な母、ろくに仕事もしない父・・・・それぞれのダメ親への思慕と嫌悪を、自分もまた、親になるような年齢になってから、息子(+娘)が振り返る・・・という趣向。
これといって大きな事件があるわけではなく、爽快さや楽しさがあるわけでもない。ただ淡々としていて、少し苦い。黒桃、無花果、リュウグウノツカイ…。各篇に象徴的に登場する事物が印象深かった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 痛々しいもの
感想投稿日 : 2007年5月13日
読了日 : 2007年5月13日
本棚登録日 : 2007年5月13日

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