鎖国され、外国の文化が庶民にはまったく伝わっていなかった江戸時代、日本では独自に円周率を求める公式が研究されていた。
和算、算学と呼ばれる学問のおかげである。
様々な流派が生まれ、百姓から大名までが熱中した算学に人生を捧げた男たちの物語だ。
西條奈加の「烏金」などで和算の存在は知っていたけれど、ここまで盛んで欧米にも引けをとらない結果を出していたとは知らなかった。
物語の面白みよりは和算に対する好奇心を楽しむ一冊だ。まるで日本の偉人伝のよう。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
平板なかんじ
- 感想投稿日 : 2008年5月29日
- 読了日 : 2008年5月29日
- 本棚登録日 : 2008年5月29日
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