少年期の心: 精神療法を通してみた影 (中公新書 515)

著者 :
  • 中央公論新社 (1978年9月21日発売)
3.76
  • (11)
  • (14)
  • (18)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 236
感想 : 16
5

素晴らしい。の一言に尽きる。
ユング派のイメージを用いた心理療法のうまみを、
あますところなく説明している。

脇にそれるが、私が驚嘆したのは、
子どもの心に対応しきれず、
小児科医をやめようかと悩んでいる父親に対し
”続けろ。悩み抜いて自分の道を見つけろ。逃げ道はない”
と言い切るところ。
クライエントとはいえ、初対面の他人にこのようにはっきりと言いきれる山中先生。
格好が良すぎて一気にファンになってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: カウンセリング
感想投稿日 : 2020年5月18日
読了日 : 2020年5月17日
本棚登録日 : 2020年5月18日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする