ジャン・コクトー映画の大ファンなのです。評論も難しいし、小説も、詩も、全く読みこなしてはいないのですが、とにかく、いつかジックリ読みこなすことが出来たらなあと、理想だけはあります。特殊効果もCGも無い時代にただ、逆廻しという簡単な撮りかただけで、不思議な時間感覚を描いています。光の加減、風の感じ、揺れる感じ…まさに詩の如く、感覚を突くような感じです。誰もが知っているお話なので、ハッピイエンドということは書いてしまいますが、野獣が王子様になる驚きよりも、私は、野獣を愛していながら、ベルが父親の為に一旦野獣から離れてしまった時、鏡に映し出されたた野獣がどんどん衰弱してしまったことを、ベルが知ったというシーンが、一番胸にキュンと来ました。離れていても、鏡に映し出されるというマジックが、繊細で大好きです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
映画
- 感想投稿日 : 2010年3月31日
- 読了日 : 2010年3月31日
- 本棚登録日 : 2010年3月31日
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